宜舟江口宜隆 Gishu Eguchi Yoshitaka

「花継」hanatsugu

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line「白断」

 美は生まれ、高まり極まる。
 物語は平安の調に生まれ、式部によって高まり極まった。水墨は和漢の境に生まれ、雪舟によって高まり極まった。琳派は美感の上に生まれ、光悦と宗達によって高まり極まった。

 そして、侘び茶の湯の花は桃山の豪奢に生また。利休は豪奢を知り尽くし、豪奢を否定することにより、侘びの花を高め極めた。残念ながら極まったものを超えることはできない。それでも、新しい日本の花が生まれるチャンスはある。

 課題は二つ。一つは日本の美の主題である「たちあらわれ、きえゆくもの」を捉えること。この方法を探し、繰り返すことで新しい日本の花は現前する。そして、もう一つは「時運」だ。日本の美の神が微笑むことを信じ、待つことにしよう。

花人・現代美術作家
江口宜隆 Eguchi Yoshitaka
eguchi.gisyu@gmail.com

 万物みな新なり、物と物とがつくりだす明暗を設えること。